Global Village International Preschoolは、私自身が育った環境と非常によく似ています。
私は幼少期から15年前まで、父親の仕事がきっかけでイタリア、フランス、カナダ、中国などの国々で現地校に通い、生活をしてきました。両親は日本人のため家庭内では日本語で会話し(家庭内では日本語のみ、と父がルールを定めていました)、そして一歩外に出れば、その国の言語を話すということが当たり前の日常です。どの言語であっても、相手がどの国の人であろうとも、自分のアイデアや気持ちを伝えることで相手に自分を理解してもらい、自分も相手を知ることができると身を持って体験しました。互いが分かり合えない状況では妥協点を見いだすということもなかなかの難題で、時には挫け、いじけてしまったことが何度もあります。
大人になるとこのような感覚も徐々に薄れていきますが、子どもの頃は引っ越したばかりの国でコミュニケーションがとれた瞬間、”私と見知らぬ君“という形から”私たち“へと変化していく感覚が快感でたまりませんでした。そして、それが成功体験のような効果をもたらし、どんなことにも興味を持ち、失敗を失敗と思わずに、次へ次へとチャレンジすることを楽しいと思える、そんな人格形成にも大きな影響を与えたと実感しています。
まさに今、Global Village International Preschoolの子ども達は、私が育ってきたような環境の中で生活をしています。子ども達のキラキラ輝く笑顔、時には眉を寄せて一生懸命考え、クラスメイトに語り掛け、ディスカッションを繰り広げる姿を見ていると、懐かしい感情を覚えると共に、これからの社会へと歩んでいく子ども達には、身体も、言語も、精神面も”生きる力で溢れる“人になってほしいと思います。
そして、自分や他人を大切にし、思いやり、愛することができる人に成長し、自分達が大人になった時には次の世代の子ども達へとごく自然に当たり前に思いを繋げていくことができる、そんな人になってほしいと願いながら子ども達との毎日を過ごしています。
Yumi