WELCOME TO GLOBAL VILLAGEようこそ グローバル・ヴィレッジへ
創設者 Joe Menezes
世界につながる地球人になろう。
私がつね日頃から感じている“地球人”とは、自分をとりまく環境や文化だけではなく、他人への理解が出来る人ではないかと思います。自分だけが一番正しいと思っていると、他の国へ行くとまったく別の視点があることにショックを受けるでしょう。私が考える地球人の目は、もっと深くなければならないと思います。国籍や人種、考え方が異なる人に出会ったとしても、自然に受け入れることができる。リアクションを臨機応変に変えられることが大切です。これは私自身が海外に出るようになって気づいたことです。
これからの子どもたちには大人になる前から地球人になってほしいと思い、ここ日本の土地でインターナショナルプリスクールを立ち上げました。文化や目の色が違う様々な国籍の子ども同士が共に過ごしながら、初めは言葉が通じなくても自分の気持ちを相手に伝えようと歩み寄っていきます。“差異をこえて理解をすること”の感覚は、自然に吸収できる子ども時代につくられるべきだと考えています。
子どもたちに知ってほしいこと。
子どもたちが描く未来への地図は、まだ真っ白の状態です。どんな未来がきても、柔軟に自分の道を歩けるように導いてあげるのは、大人の仕事だと考えます。どんな親だって、わが子があとで後悔しないよう、自分にとって正しい選択をしてほしい、と願っていることでしょう。そのためには、自分自身はこうだ、という独立した考え方をもち、人間関係の受容性を広げていってあげることが大切になってきます。
私たちが進めているテーマは、結果よりプロセスをどうするか?ということ。2+2=4に行き着くまでに、自分ならどう考えるか、どう説明するかということのほうを重要視します。混沌とした時代、スピードが速い世の中だからこそ、これからの子どもたちには、「こういう時に自分はどうするか」「この問題を解決する方法は何なのか」、と考える力を身につけていってほしいのです。
Global Villageならではの魅力とは。
“考える力”を教えることは、ヨーロッパ諸国では一般的な教育法ですが、私たちがプリスクールを始めた20年以上前の日本では、まだまだ理解されないことでした。「国際的な感覚って何ですか?」と質問されることのほうが多かったくらいです。今でこそ“国際人をめざす”というコンセプトで、英語を使うプリスクールが増えてきましたが、そのほとんどは、読む・書く・計算するなど、学習することだけの側面が多いのも否めません。子どもにとってはストレスが多いと思いますが、親にとっては明らかに結果が見えるから安心するのでしょう。私たちのやり方は、そのような“覚えましょう”ではなく、“考えましょう”という方法なのです。
まずは1つのコップを見せて、これは何でできていますか?何のために作られたのでしょうか?と問いかけていきます。子ども達はたくさんユニークなことを言います。中には大人では考えもつかないことを表現してきます。さらに、本読みの時間には、ただ本を読み聞かせるだけでは終わりません。絵や写真をばらばらに並べて見せ、子どもたちに「さぁ、物語のように並べてみましょう」と問いかけるのです。できたものが原作と違っていても、一緒に読み比べて、その違いを確認しあったりします。結果は決まっていても、考えないといけない時間です。つまり結果を知るために、使い方や覚え方を教えるというわけです。世間の方法とはまるで正反対のことをやっているかもしれませんが、やがてじっくりと考える力や想像力が養われることは間違いないでしょう。
未来はいまつくるもの。
時代はめまぐるしく変化するので、15年後や20年後の社会はどうなっているか想像もつきません。私が子どもたちにのぞむことは、もっとプロセスにおいてたくさんの方法が考えられるようになること。そうすれば、やがて人生の岐路に立った時にも選択肢が広がると思うのです。最近、数々の著名な大学からも“グローバルな感覚の学生がほしい”という声を聞くようになりました。
日本の社会も、独創性のある若者、新しいことにチャレンジしていく人材を求めているようです。現代はもう型にはまった時代ではないことを象徴するかのように、たとえ20歳の若者でさえ、新しいアイデアがあればビジネスに成功する世の中になりました。いわばチャンスはいつでも、どこにでもあるということです。新しい発想をする人、そして先を見る眼がある人が進んでいくと、成功するのではないでしょうか。もう世界はそうなってきているし、もっと色んな可能性があると思います。これから日本をつくっていく人というのは、他人と協調しあえる社会性を持ち、うまく自分の想いを伝えられる人だと考えます。前へ前へと歩き出せる地球人が、この国を支え変えていってほしいと切実に願っています。